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大腸外科

 

当科では、良性疾患、悪性腫瘍など様々な大腸疾患に対する診療を行っています。手術が必要な大腸疾患のうち多くは、悪性腫瘍である大腸がんです。

 大腸がんは早期で診断がつけば治癒可能な疾患です。進行がんでは出血、腹痛や便通異常などの症状がみられることがあるものの、大部分は無症状で経過します。当科で手術を受ける患者様においても、無症状で検診の便潜血検査を契機に内視鏡検査を受けて大腸がんがみつかった方が多くみられ、検診を受診することが大腸がんの早期発見、早期治療につながります。

 

【当科における大腸がん治療方針】

 大腸がんの治療として根治が期待できる治療法は、基本的には切除のみと考えられており、大腸がんの治療の第一選択は手術となります。大腸がんの根治性を第一に考えながら、より安全で低侵襲となることを目指して、腹腔鏡手術に積極的に取り組んでいます。腹腔鏡下手術の利点は、創が小さく整容性にすぐれ、痛みが少なく早期回復が期待できることです。さらに、開腹手術に比べて細かい手術が可能となります。当科でも、早期がんを対象として腹腔鏡手術を導入し、安全性やがんの治療成績に問題ないことを確認しつつ段階的に腹腔鏡手術の適応を拡大してきました。2016年度は大腸がん手術の62%、2017年度は84%が腹腔鏡手術となっており、手術後の合併症発生頻度などの安全性、がんの治療成績とも開腹手術に劣らない結果がえられています。

 

手術件数

 

2013年

2014年

2015年

2016年

2017年

大腸がん手術

110

134

124

128

112

腹腔鏡手術割合

37%

52%

47%

62%

84%

 

肛門に近い直腸がんの治療においては、肛門を温存して人工肛門を回避することを目指した内肛門括約筋切除術を行っています。可能な限り肛門を残すことも大事ですが、優先されるのはがんの根治性であり、がんの進行度によっては肛門温存が不可能となり、直腸切断術、永久人工肛門造設(マイルズ手術)が必要となることがあります。進行した下部直腸がんにおいては、肛門温存の可能性を増やすために、先に放射線治療や化学療法を行ってから、がんを小さくしてから手術を行うことがあります。これらの内括約筋切除術や直腸切断術といった下部直腸がんに対する手術も腹腔鏡手術で行っています。

手術で治せる大腸がんを治すための適切な手術、よりよい手術を目指す為の努力を日々続けることはもちろんですが、病気に対する最適な治療という観点のみではなく、個々の患者さんにとって最適な治療をするという観点を意識して診療を行っています

 

術後創部(腹腔鏡下大腸切除後)

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