院長挨拶
病院紹介
臨床研修医募集
2018年度(平成30年度)開始の新専門医制度に基づいた専攻医の募集をいたします
外来のご案内
外来診療担当表 診療支援部門の紹介 休診のご案内 救急診療について
入院・面会のご案内
お見舞いの方へ
健康診断をご希望の方へ
交通のご案内
お問い合わせ先
お産される方へ
リプロダクションセンター
周産期母子医療センター
糖尿病センター
消化器・肛門疾患センター
内視鏡検査室
リハビリセンター
医療・福祉相談をご希望の方へ
患者様の権利と責任
輸血方針について
診療実績・臨床指標
契約情報
調達情報
情報公開
バリアフリー情報
医療安全管理指針
感染管理指針
個人情報保護方針

リプロダクションセンター

リプロダクションセンターについて

群馬中央病院にリプロダクションセンターがオープンしました。
不妊症と不育症の治療をトータルに行い、患者さんの挙児の希望を叶えるべく取り組んでいきます。
平成23年12月14日 不妊に悩む方への特定治療支援事業指定医療機関に指定されました。
1978年にイギリスでエドワーズとステプトウにより初の体外受精児が誕生して以来、世界各国でも体外受精児の誕生が報告がされてきました。日本では 1983年に初の体外受精児が誕生し、今現在も日本国内で年間40,000人の赤ちゃんが、受精によって誕生しています。日本では2013年にはほぼ25人に1人が体外受精による出生児となります。
当院では最新の体外受精機器を導入し、顕微授精、胚凍結を含めた生殖補助技術による治療を日本産科婦人科学会の会告に基づいて行います。
当院は、日本生殖医学会認定の生殖医療専門医と生殖医療コーディネーターが患者さんの相談に乗ることができる県内唯一の総合病院です。
胚の培養にあたっては、最新の取り違え防止システムと画像システムを導入し、胚培養士が細心の注意を払って行います。
不妊の初診の方は月・木・金曜日の各午前中にお願いします。
採卵室前室の安静用チェアー 個別培養が可能な最新式培養器顕微授精用装置 取り違え防止装置顕微授精 培養室全景

スタッフ

リプロダクションセンター長 副院長兼医務局長兼リプロダクションセンター長 伊藤 理廣
胚培養士 臨床検査技師 今井 愛莉

不妊治療

不妊治療の特徴は妊娠の成否という白黒が明確な結果に重点が置かれる点です。
そのため、従来の不妊原因を徹底的に追究し、原因を解決することで結果を得るという手法よりも、近年の高度生殖補助医療の発達により、その技術を早い段階で応用し、妊娠をめざす手法が増加する傾向にあります。
しかし、不妊原因を徹底的に調べ、それを解決できれば、自然な形での妊娠の成立が期待できますし、その原因に起因するQOLの低下を抑えることもできます。
高度生殖補助医療も採卵というクライアントの負担のかかる手技を避けられませんし、卵巣刺激によって卵巣過剰刺激症候群のような医原性疾患を生じることもあります。
そこで、原点に立ち返り、自然妊娠の機会を増やす治療が必要であると考えます。
まずはタイミング指導を重視し、その後必要に応じて内視鏡下手術や排卵誘発、人工授精、体外受精とステップアップしていくことが効率的な不妊治療法であると考えます。

当院は県内で唯一生殖医療専門医と不妊症看護認定看護師の双方が在籍する施設であり、不妊カウンセラーなどのスタッフも充実し、心理的サポートも万全です。
また、総合病院のメリットとして、不妊治療から出産、育児まで一貫してサポートすることができます。

不妊治療ロードマップ

不妊治療ロードマップ

不育症

妊娠はするが、流産・死産を繰り返し、結局健児を得られない状態を不育症といいます。
2回連続流産は反復流産、3回連続流産は習慣流産と呼びます。

一般に1回の妊娠あたり10~15%の妊娠で流産に終わるとされています。
また、流産の約半数以上は胎児の染色体異常が原因であると推定されていますが、染色体異常をおこす原因は不明(=特にない=偶然)なことが殆どです。
胎児染色体異常による流産は出生前淘汰を意味すると言われています。
全ての正常と考えられている夫婦においても相当数の胎児染色体異常が頻繁におこっていると考えられます。
ということは、通常は次回妊娠は流産しない確率が圧倒的に高いわけです。

ところが、2~3回異常流産する場合は偶然では説明しがたく、何か流産しやすい理由があると考えられます。
この理由(=原因)は多岐にわたり、さまざまな原因があります。
そして、原因ごとに対処法(治療法)が変わってきます。
そこで、まず原因を正確に診断し、その結果で個々の治療法を決定していきます。

当院では、妊娠から流産の予防治療、妊婦健康診査、分娩に至るまで、経験豊かな生殖医療専門医と不妊症看護認定看護師、不妊カウンセラーなどのスタッフがサポートしていきます。
抗凝固療法や免疫療法も積極的に行います。

不育症の検査

不育症の検査に関しては2011年3月に発行された「厚生労働科学研究不育症治療に関する再評価と新たななる治療法の開発に関する研究班を基にした不育症管理に関する提言(2011/3)」に基づき施行します。
項目と出現頻度を示します。

不育症一次スクリーニング

(不育症治療に関する再評価と新たななる治療法の開発に関する研究班を基にした不育症管理に関する提言(2011/3))
1)子宮形態検査(子宮卵管造影)
2)内分泌検査 :Free‐T4,TSH、空腹時血糖
3)夫婦染色体検査
4)抗リン脂質抗体 :抗カルジオリピンβ2GPI抗体
抗カルジオリピンIgG抗体
抗カルジオリピンIgM抗体
LAC(ループスアンチコアグラント)
陽性の場合12週間以上の間隔をあけて再検が必要

選択的検査

5)抗リン脂質抗体
抗フォスファチジールエタノールアミン(PE)抗体IgG抗体(自費)
抗フォスファチジールエタノールアミン(PE)抗体IgM抗体(自費)
6)血栓性素因スクリーニング(凝固因子検査)
凝固第XII因子活性
プロテインS活性 もしくは 抗原
プロテインC活性 もしくは 抗原
APTT

研究段階検査

1.内分泌検査: PCOSのスクリーニング(LH,FSH、男性ホルモン)
2.抗リン脂質抗体:抗フォスファチジールセリン抗体IgG抗体(自費)
抗フォスファチジールセリン抗体IgM抗体(自費)
抗プロトロンビン抗体(自費)
3.免疫学的検査: NK活性、(Th1/Th2比) (自費)
4.自己抗体: 抗核抗体,抗DNA抗体
5.ストレス評価: K6

不育症のリスク別頻度

不育症のリスク別頻度
 

治療
    1. へパリンを用いた抗凝固療法
    2. テンダーラビングケア
不育症検査で特に原因を指摘されない方に対して、頻回の診察を経験豊富な医師が行い、児の安全な発育を積み重ねて
出産まで導くものです。
治療プロトコール
PageTop