平成28年度 群馬中央病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

1.年齢階級別退院患者数

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年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1485 259 238 542 452 432 876 1289 981 298

≪解 説≫
当院は、質の高い医療を幅広い年齢層の患者様に提供をしております。
高齢化の影響で60才以上の患者様は多く治療をされておりますが、10才未満の患者様も全体の20%を占めております。
また、30才代の患者様も多く、年間分娩数は、700余例となっております。
産婦人科と小児科が連絡を密にし、新生児の治療をおこなっております。

2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)で掲載しております。

内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患
経皮的冠動脈形成術等手術・処置等1 なし、1,2あり
手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし
103 5.03 4.71 0.97% 72.17  
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし手術・処置等2 なし
定義副傷病 なし
54 26.22 17.95 3.70% 83.02  
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 46 29.04 21.25 15.22% 86.04  
050050xx99200x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし手術・処置等1 2あり
手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし
35 4.06 3.22 2.86% 71.74  
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし手術・処置等1 1あり
手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし
35 2.80 3.06 2.86% 72.29  

≪解 説≫
内科では、循環器系疾患(狭心症等)の患者様が治療を受けられております。
呼吸器系疾患(誤嚥性肺炎含む)は、多くの高齢者の患者様が治療を受けられております。
循環器内科では狭心症・心筋梗塞といった虚血性心疾患に対して冠動脈CT、カテーテル検査・治療を行っております。
カテーテル治療に際しては、カテーテル検査による形態学的狭窄だけでなく、FFR(冠血流予備量比)やIVUS(血管内超音波)といった種々の検査法を使用しながら方針を決定しています。在院日数は全国平均となっております。

小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 216 7.42 6.42 0.46% 2.65  
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他)
定義副傷病 なし
198 6.34 6.02 0.51% 1.82  
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2 なし
定義副傷病 なし
135 6.70 5.79 0.00% 6.18  
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上)
手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし
117 8.26 6.18 1.71% 0.00  
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし 100 5.36 5.50 0.00% 4.26  

≪解 説≫
小児科では、呼吸器系疾患(喘息・肺炎等)の患者様が多く治療を受けられます。
当院では、産婦人科もあり出生後の患者様(新生児)も多く、医療体制は充実しております。
新生児部門と産科で連絡を密にし、1000g以下からの低体重出産児や様々な病気の新生児を治療しております。
また、この他には食物アレルギーの患者様に対して行う、食物負荷試験や腎疾患・神経系疾患(てんかん等)・小児疾患(川崎病等)などの治療を受けられております。

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx99x60x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし
手術・処置等2 6あり 定義副傷病 なし
132 3.17 4.48 0.00% 67.17  
060040xx99x60x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍
手術なし 手術・処置等2 6あり 定義副傷病 なし
104 3.84 4.41 0.00% 62.87  
060035xx99x50x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし
手術・処置等2 5あり 定義副傷病 なし
66 2.98 4.42 0.00% 69.09  
060340xx99x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 手術なし
手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし
46 12.52 9.93 4.35% 73.24  
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術
全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし
手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし
42 12.88 15.92 2.38% 68.90  

≪解 説≫
外科では、術後の化学療法を行う患者様が多く治療を受けられております。
これは、胃がん、大腸がんなどの消化器がんに対する手術を受ける患者様が多いためです。
急性虫垂炎、鼠径ヘルニアや、肛門疾患等の一般外科領域の手術も行っております。
救急医療は地域の病診連携を軸に、主に二次救急(特に、腹部救急疾患など)を担っております。
腹腔鏡による手術も積極的に行っています。胆石症の他、胃や大腸の疾患に対して腹腔鏡手術をおこなっております。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 190 28.55 26.26 4.21% 75.07  
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 78 41.29 27.63 38.46% 82.23  
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 腱縫合術等 67 12.15 11.91 0.00% 40.70  
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし
定義副傷病 なし
58 30.40 20.57 10.34% 78.19  
070343xx99x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし
手術・処置等2 1あり
30 2.80 3.07 0.00% 71.57  

≪解 説≫
最も多いのが膝関節の整形外科的疾患、特に変形性膝関節症に対する関節形成術や人工膝関節置換術です。
高齢者に多い疾患で、人工関節による手術を行い早期のリハビリを開始しております。
手術後は自宅で生活できるように当院の方でリハビリを行い、退院準備を整えてから退院されております。
2番目に大腿骨頸部骨折が多くなっております。こちらも高齢者の方に多い疾患で全身状態に問題がなければ手術の適応になります。術後、早期のリハビリが開始されております。
次に多いのは、スポーツ障害や外傷による膝靭帯および半月板損傷に対する関節鏡視下手術です。
現在は地域包括ケア病棟を開設し、退院までの準備を整えることができるようになりました。

産婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 99 10.85 9.88 0.00% 35.55  
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。)
腹腔鏡によるもの等
60 8.03 6.42 0.00% 42.37  
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 55 11.58 10.05 0.00% 44.56  
120170xx01x0xx 早産、切迫早産 子宮破裂手術等 手術・処置等2 なし 47 37.13 32.16 0.00% 33.11  
120100xx01xx0x 子宮内膜症 子宮全摘術等 定義副傷病 なし 39 9.08 7.92 0.00% 38.97  

≪解 説≫
最も多い疾患は、産科疾患となり、予定の帝王切開等になります。
年間分娩数は、700余例となっております。
次いで、子宮筋腫や子宮内膜症などに対して行われる「子宮全摘術」になります。
当院は地域周産期センターに指定され、重篤な合併症を有する妊婦や切迫早産は、母体搬送を24時間体制で受け入れ、小児科と連係し、母体・胎児・新生児の集中的治療を行っています。

眼科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020150xx97xxxx 斜視(外傷性・癒着性を除く。) 手術あり - - 3.36 - -  
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 - - 2.91 - -  
100070xx97x000 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)
(末梢循環不全なし。) 手術あり
手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 85歳未満
- - 11.39 - -  
020150xx99xxxx 斜視(外傷性・癒着性を除く。) 手術なし - - 10.40 - -  

≪解 説≫
眼科では、白内障の手術はDPC該当外となり、当院では短期滞在手術基本料料を算定しております。
白内障の手術をする患者様は、年間354名の患者様が、水晶体再建術 眼内レンズを挿入等(K2821イ・K2821ロ・K2822)の手術を受けております。
今年度より、斜視手術(2泊3日)で入院される小児の患者様も手術を受けております。

耳鼻咽喉科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 65 7.82 5.50 0.00% 37.12  
030425xx99xxxx 聴覚の障害(その他) 手術なし 20 14.60 8.44 0.00% 46.65  
030428xxxxxxxx 突発性難聴 19 14.89 9.37 0.00% 54.58  
010061xxxxx0xx 一過性脳虚血発作 手術・処置等2 なし 16 13.13 6.38 0.00% 55.88  
030390xx99xxxx 顔面神経障害 手術なし 15 18.13 9.60 0.00% 54.27  

≪解 説≫
耳鼻咽喉科では、突発性難聴等の急性感音難聴やメマイなど内耳障害、また扁桃周囲膿瘍や扁桃円等の患者様が治療を受けておられます。

神経内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし
手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし
発症前Rankin Scale 0、1又は2
- - 16.54 - -  
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 21.25 - -  
01021xxxxx0x0x 認知症 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし - - 13.60 - -  
010220xxxxxxxx その他の変性疾患 - - 16.35 - -  
010160xx99x00x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 18.71 - -  

≪解 説≫
神経内科では、脳梗塞後の後遺症患者様が多く治療を受けられております。
レビー小体型認知症・アルツハイマー型認知症の患者様も多く治療を受けられております。
認知症患者様に対して、認知症ケアに係る専門知識を有した神経内科医、看護師等からなるチーム結成し、患者の入院前の生活状況等を情報収集し、その情報を踏まえたアセスメントを行い、看護計画を作成し、その際、行動・心理症状がみられる場合には、その要因をアセスメントし、症状の軽減を図るための適切な環 境調整や患者とのコミュニケーションの方法等について検討をいたしております。

消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし
定義副傷病 なし
62 13.60 11.06 0.00% 78.15  
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし 28 6.21 5.50 0.00% 46.07  
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術
手術・処置等2 なし
26 9.23 9.02 0.00% 72.42  
060130xx02000x 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患)
内視鏡的消化管止血術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし
定義副傷病 なし
23 8.35 9.40 0.00% 76.52  
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 22 7.14 7.89 0.00% 65.05  

≪解 説≫
消化器内科では、小腸大腸の良性疾患の患者様が多く治療をされております。
胆道・肝臓疾患の多くの患者様が専門的な治療をされております。
また、平成28年度には、常勤医師が3名から6名へと増員し多くの患者様の治療にあたっております。

≪用 語 解 説≫
-DPC14桁分類コード(DPCコード)-
診断群分類を表すコードです。医師によって決定される主病名と、一連の入院期間中に行われた医療行為の組み合わせによって分類されます。同じ病名で医療 行為が違えばDPCコードも異なります。
また、14桁の数字は全国共通のコードとして使用されております。

-名称-
主病名についてどのような医療行為を行ったかを表します。

-平均在院日数-
入院中の在院日数を症例毎ごとに集計し、その値を症例数で割った平均値です。

-転院率-
該当する症例数のうち、当院から他病院に移動し入院継続(転院)することとなった患者様の割合です。

-患者用パス-
入院時に患者様にお渡しするクリニカルパスの略です。
クリニカルパスとは、治療や看護の手順を標準化し、診療の効率化を図る入院診療計画で、検査・治療・手術・ケアなどの内容を時間軸にしまとめたスケジュール表の事です。
※症例によりクリニカルパスは異なります。

3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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  初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 38 14 21 22 57 - 1 7
大腸癌 47 34 128 201 175 14 1 7
乳癌 - - - - - - 1 7
肺癌 - - - - - - 1 7
肝癌 - - - - 39 - 1 7

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

≪用 語 解 説≫
-UICC病期分類-
国際対がん連合(UICC)によって定められた「原発巣の大きさと進展度(T)、所属リンパ節への転移状況(N)、遠隔転移の有無(M)の要素によって各癌を0期~Ⅳ期の5病期(ステージ)に分類するものです。≪解 説≫
現在、日本で最も罹患率の高い5つのがん(肺・胃・肝・大腸・乳)の病期分類(ステージ)と再発の症例数を集計したものです。
※病期(ステージ)とはがんの進行を表しています。
胃がん・大腸がんが最も多く、次いで肝がん、肺がん、乳がんとなっております。
当院の特徴といたしましては、ステージⅠの割合が多いことです。
手術では内視鏡的な切除と腹腔鏡下等の手術を行っております。
これは、精度の高い内視鏡診断と治療が行われているからです。
当院は、「地域がん診療連携推進病院」として、幅広いがんを積極的に診療しており、手術だけでなく、抗がん剤治療も行っています。
また、緩和ケアにも積極的に取り組んでいます。癌に伴う身体的・精神的な苦痛を緩和するための治療および、ケアを提供しており、疼痛コントロールも行っております。

4.成人市中肺炎の重症度別患者数等

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※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)で掲載しております。

  患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 23 10.78 42.04
中等症 98 19.99 83.14
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -

≪解 説≫
重症度の分類条件
重症度0:日本呼吸器学会A-DROPスコアが無いもの
重症度1:日本呼吸器学会A-DROPスコアを1つ有するもの
重症度2:日本呼吸器学会A-DROPスコアを2つ有するもの
重症度3:日本呼吸器学会A-DROPスコアを3つ有するもの
重症度4:日本呼吸器学会A-DROPスコアを4つ有するもの
重症度5:日本呼吸器学会A-DROPスコアを5つ有するもの

日本呼吸器学会A-DROPスコア
A(Age):男性70歳以上・女性75歳以上
D(Dehydration):BUN 21mg/dL以上または脱水あり
R(Respiration):SpO2 90%以下(PaO2 60Torr以下)
O(Orientation):意識障害あり
P(Pressure):収縮期血圧 90mmHg以下
該当した項目数が点数となり分類されます。

5.脳梗塞のICD10別患者数等

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※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)で掲載しております。

ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 - - - -
その他 17 12.88 57.71 0.00%
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 31 29.94 78.58 20.59%
その他 - - - -
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内 - - - -
その他 - - - -

≪用 語 解 説≫
-ICD10コード-
世界保健機関(WHO)が世界保健機関憲章に基づき作成した、傷病に関する分類です。
世界の異なる国における傷病の状況を比較できることを目的とした標準的分類です。

≪解 説≫
脳梗塞とは脳に十分な血液が供給されなかったために脳が損傷を受けた状態を指します。広い意味での脳梗塞に分類される病態には脳に血液をおくる動脈が細くなったり詰まったりして脳に十分な血液が供給されていないもののまだ脳は損傷を受けておらず、そのまま放置した場合に脳が損傷を受ける可能性があるものがあります。このような場合に細い動脈を拡げたり、十分な血流が得られていない領域に他から血管をつないで血流を供給するなどの治療が行われます。原因別にこれらの区 別を行ったのが「脳梗塞のICD10別患者数」の表です。当院で多い「I63$」は脳に血液が供給されないことで脳が損傷を受けた症例です。後遺症が残ることも多く、長期間のリハビリテーションが必要になります。

6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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※患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)で掲載しております。

内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 110 2.94 5.55 0.00% 73.47  
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの 等 10 0.20 12.50 0.00% 72.30  
K5463 経皮的冠動脈形成術 その他のもの - - - - -  
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 等 - - - - -  
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 - - - - -  

≪解 説≫
最も多いのは、循環器疾患に関する手術です。
急性心筋梗塞や狭心症に対し心臓カテーテル検査を行い、狭くなった冠動脈を血管の内側から拡張するためにステントやバルーンを留置するものであり、低侵襲的な治療法を多くの患者様が受けられております。

小児科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術 仮死第1度のもの 24 0.00 15.63 8.33% 0.00  
K7151 腸重積症整復術 非観血的なもの 等 10 0.00 1.40 10.00% 1.80  
K9132 新生児仮死蘇生術 仮死第2度のもの - - - - -  
K300 鼓膜切開術 - - - - -  

≪解 説≫
最も多いのは、新生児仮死蘇生術です
新生児仮死とは、出生時の新生児にみられる呼吸,循環不全を主徴とする症候群のことをいいます。
大半は、胎児の低酸素・虚血に続発するもので、一般的なスコアで評価し、処置を行います。
産婦人科と小児科の連携があるため、管理を行うことができます。
次に多いのは、腸重積症整復術です。
腸重積症に対してエックス線透視下で行われる処置です。

外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 等 105 1.25 3.17 0.00% 66.69  
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 59 0.98 3.93 0.00% 60.90  
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 30 2.77 8.00 0.00% 65.90  
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 27 0.48 5.48 0.00% 32.22  
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 等 25 2.72 4.28 0.00% 71.40  

≪解 説≫
外科では、最も多い手術はヘルニア手術で105名の患者様を手術しております。
続いて、内視鏡的大腸ポリープ切除術、腹腔鏡下胆嚢摘出術となっております。
その他に、大腸がんに対する結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術)・腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの)・内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層)を腹腔鏡下胆嚢摘出手術と同等の件数をおこなっております。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 等 212 1.83 25.46 3.77% 74.59  
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 等 56 4.77 36.38 30.36% 80.30  
K068-2 関節鏡下半月板切除術 36 1.06 2.67 0.00% 54.50  
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術
(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 後方椎体固定
31 2.23 26.77 3.23% 67.74  
K0801 関節形成手術(膝) 等 25 1.00 22.24 0.00% 20.36  

≪解 説≫
最も多いのは、膝疾患に関する手術です。
人工関節による手術や、関節鏡下の手術になります。
次いで、大腿部の頸部骨折等の手術になります。

産婦人科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術 選択帝王切開 等 117 8.40 9.44 0.85% 34.26  
K867 子宮頸部(腟部)切除術 96 1.00 2.99 0.00% 42.05  
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの 88 0.95 6.05 0.00% 40.60  
K8981 帝王切開術 緊急帝王切開 55 5.98 10.62 0.00% 34.07  
K877 子宮全摘術 51 1.20 10.16 0.00% 47.96  

≪解 説≫
最も多いのは帝王切開術になります。予定と緊急を合わせると172件となります。
次いで、子宮頸部(腟部)切除術、腹腔鏡下の卵巣の良性腫瘍摘出術となっております。

眼科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 等 350 0.05 1.07 0.00% 76.08  
K2422 斜視手術 後転法 - - - - -  
K2821イ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合
縫着レンズを挿入するもの
- - - - -  
K2423 斜視手術 前転法及び後転法の併施 - - - - -  
K2425 斜視手術 直筋の前後転法及び斜筋手術の併施 - - - - -  

≪解 説≫
眼科では水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他)を年間350人施行しております。
平均入院期間は2日間となっております。
斜視手術(2泊3日)で入院される小児の患者様も手術を受けられております。

耳鼻咽喉科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) - - - - -  
K4501 唾石摘出術(表在性) - - - - -  

≪解 説≫
表在性のものとは、導管開口部付近に位置する唾石のことを言います。

神経内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 - - - - -  
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、
腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)
- - - - -  

≪解 説≫
胃瘻増設術は、内視鏡を使って行う手術で、お腹に小さな穴 を開けて、そこから栄養補給を行うチューブを胃に固定します。お腹から栄養剤を与 えて全身状態を改善させることが目的です。
認知症の患者様に対しての胃瘻増設術は、心身の状態の向上、QOL向上・維持等の目的でおこなっております。

消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 等 69 1.30 2.06 1.45% 70.61  
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル以上 46 1.02 2.17 0.00% 68.76  
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 45 1.71 12.51 0.00% 81.44  
K6871 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの 等 30 2.60 6.50 0.00% 77.87  
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術
早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術 等
26 1.23 7.00 0.00% 72.69  

≪解 説≫
消化器内科で最も多い手術は内視鏡による大腸のポリープ切除となっております。平均4泊5日での治療となっております。
内視鏡的胆道ステント留置術です。
結石や腫瘍で総胆管が詰まり胆汁の流れが悪くなったとき、内視鏡により胆管にステントという管を留置して、胆汁や膵液の流れを良くする手術です。

≪用 語 解 説≫

-Kコード-
医科点数表で定められた手術に対する点数表コードです。


-名称-

手術術式の名称で、同一のKコードで複数の部位が対象となる手術もあります。


-平均術前日数-

入院日から手術日まで(手術日当日は含まず)の平均日数です。


-平均術後日数-

手術日(手術日当日は含まず)から退院日までの平均日数です。

7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 14 0.20%
異なる 12 0.18%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -

≪解 説≫
この疾患は播種性血管内凝固、敗血症、真菌感染症、手術・術後の合併症について入院契機病名(入院のきっかけとなった傷病)の同一性の有無を区別して症例数と発生率を示したものです。
播種性血管内凝固症候群は本来出血箇所のみで生じるべき血液凝固反応が、様々な重症の基礎疾患のために全身の血管内で無秩序に起こる症候群のことです。基礎疾患で入院治療中に病状が悪化して発症する場合が多くみられるため、早期診断と早期治療が求められます。
敗血症とは、肺炎や腎盂腎炎など生体のある部分で感染症を起こしている場所から血液中に病原体が入り込み、重篤な全身症状を引き起こす症候群です。背景として悪性腫瘍、血液疾患、糖尿病、肝・腎疾患、膠原病といった基礎疾患がある場合、あるいは未熟児、高齢者、手術後といった状態である場合が多いとされています。真菌症とは、カビの一種です。一般に、免疫機能が正常であれば、真菌感染症が体の奥の器官まで広がることはありません。
手術・処置等の合併症とは、手術や検査などの後,それらがもとになって起こることがある病気です。手術や検査の際のミスで起きた疾患とは別のものとなります。

≪用 語 解 説≫
-DPC6桁分類-
14桁あるDPCコードのうち、上6桁で病名が表されるコードです。
DPC6桁で表示される場合は医療行為などは含まれません。

-播種性血管内凝固-
感染症などにより起こる全身性の重症な病態です。

-敗血症-
感染症により起こる全身性炎症反応の重症な病態です。

-真菌症-
真菌による感染症です。

-手術・処置などの合併症-
手術・処置などに一定割合にて発生してしまう病態です。
術後出血や創部感染などがあります。合併症は、どの様な手術を行った患者様にも一定の確率で起こり得るものです。

-入院契機-
DPCコードにて分類される主病名とは別に、入院のきっかけとなった病名(入院契機病名)がそれぞれの患者様につけられます。

-発症率-
全入院患者様のうち、該当の病気で発症した患者様の割合です。

更新履歴

平成29年9月27日  新規作成